本格化する除染事業
昨年3月11日に発生した東日本大震災による東京電力福島第一原発事故で放射性物質が拡散したことにより、政府は汚染された地域を対象に、本格的な除染事業を展開する。
広域空間線量率評価システム
除染事業の本格化に先立ち、
日立GEニュークリア・エナジー株式会社は、これまで原発内の設計業務を通じて培ってきた、放射線量評価や遮蔽評価、放射線計測などの技術を活かし、
広域空間線量率を評価することができるシステムを開発。先月から委託業務を開始した。
(「広域空間線量率評価システム」による評価例)
線源エリアと線量率マップを表示
この
「広域空間線量率評価システム」を導入することにより、調査する領域内の
線源エリアとその強さを線量率マップとして表示することができる。
除染計画の立案と予想効果を評価
表示された線量率マップに除染効果を示す除染係数を入力することによって、
除染計画の立案と予想効果を評価することが可能となっている。
除染活動の作業順序などを具体的に可視化
放射性物質の発生源や放射線量が高い土、コンクリート・鉄の遮へい物を着目点として、直方体でマップ上に入力することができるので、
除染活動の作業順序などをより具体的に可視化できる。そのため、作業者や住民の被ばくを低減する対策を効率的に計画することが可能となる。
日立GEでは、放射線計測と「広域空間線量率評価システム」を用いた除染計画の一括業務のほか、委託元が測定した線量率データを用いた線量率マップや除染効果評価などの委託業務も提供していく。税込価格は、個別見積りとなる。
■基本仕様例
・使用計算コード:MCNP5
・線源条件
[想定RIガンマ線源]:Cs-134、-137
[線源範囲]:10m角、100m角の面、もしくは点線源
[入力条件]:空間線量率、もしくは核種別汚染密度
・評価点:1m、2m、5m高さ
・遮へい物の設定:可能(直方体近似/土、コンクリート、鉄)
・スカイシャインの評価:可能(遮へい物の設定時)
・地図データ:全国地図(国土地理院地形図等)を使用
・適用領域:2km四方まで
・線源位置の3次元対応:可能(標高は地図データから自動取込み可能)
・GPS付線量計データ(CVSファイル):自動取込み可能
■適用分野とその活用例
以下の計画立案・評価/検討ツールとして、広く活用可能です。
1.除染計画立案
2.線量率寄与評価
3.除染効果予測
4.モニタリング密度の解析的検討
5.プロットプランニング立案
など

日立GEニュークリア・エナジー株式会社
http://www.hitachi-hgne.co.jp/